子どもたちを、信じる。
- 1 日前
- 読了時間: 3分

チームの底力とコーチの変化
深川春季大会、C紅チーム初戦は東雲メッツさん。年始に負けたチームとの、まさかの再戦だった。
初回、上位打線のヒットとホームランで先制するも、その裏に浮足立って逆転される。1点ビハインドの4回、時間制限が刻々と迫る中、ピッチャーを投入。「急げ!急げ!」とベンチに急かされながら、最短で0封。チームのスローガン「あきらめない心」を体現するように、5回表に見事同点に追いつく。

ドキドキが、ワクワクに変わった瞬間
最終回も続投。1点でも取られたら終わり。
そのとき、コーチとしての自分に、静かな変化が起きていた。
いつもは「打たれないでくれ」「フォアボール出さないでくれ」と祈りながらの観戦だった。それが自然と「ここは大丈夫」「点は取られない」という感覚に変わっていた。
それは、その子が相手より強いからとか、今日は調子が良さそうだからとかではない。たとえ相手バッターの方が上でも、「この場面は必ず抑えてくれる」という、根拠のない絶対的な信頼。直感的な確信。
そこからはドキドキよりも平常心で、一つひとつのアウトを積み上げる子どもたちを、ただワクワクしながら見ていた。

タイブレーク、そして逆転
確信は、グラウンドでも証明された。
0封でタイブレークへ突入。先に2点を取るも、フォアボール・デッドボールで押し出し。際どいポテンヒットで同点、逆転のランナーがホームを狙う——をバックホームでタッチアウト!!続く打者のレフトフライもガッチリキャッチ。サヨナラを回避した。
7回延長タイブレーク、今度は先攻の有利。相手ピッチャーも限界の中、満塁から上位打線が奮起。一気に8点を奪い、突き放す。そして最後の守り。ヒットとエラーで2点を返されるも——3者連続三振でゲームセット。
最後まで「大丈夫」と信じ切った結果、最高の勝利と巡り逢えた。


「信じる」とは何か
コーチとして子どもたちと向き合う中で、ずっと問い続けていることがある。
「信じる」とは何だろう。
よく「練習を重ねてきたから信じられる」「才能があるから期待できる」という言い方をする。でもそれは、条件付きの期待だ。本当の「信じる」は、根拠を必要としない。どんな場面でも「この子たちならやってくれる」と思える、関係性の中から生まれる感覚のことだと思う。
そしてコーチが子どもたちを信じる空気は、そのままベンチに伝わる。子どもたちは敏感だ。「大丈夫」という静かな確信がベンチに漂うとき、子どもたちは安心してグラウンドに立てる。ミスを恐れず、次のプレーに集中できる。それが「あきらめない心」になっていく。


子どもたちに、育ててもらっている
このチームには、それぞれに異なる個性と可能性を持つ子どもたちがいる。得意なことも、苦手なことも、まだ眠っている力も。コーチの仕事は、勝利のために最善の采配をすることだけじゃない。一人ひとりを、どんな場面でも信じ続けることだと思う。
信じられた子どもは、自分を信じるようになる。自分を信じる子どもは、仲間を信じるようになる。そのチームは、どんな局面でも「あきらめない」。
今日も、子どもたちに成長させてもらっている。






















コメント